クッションで堕落
結婚式のプレゼントで無印の人を駄目にするクッションを貰った。
ただでさえ座椅子で寝てしまう嫁がこの獲物を逃すわけがない。「せっかくだしね」と言いながらそこで寝てしまう。
寝心地が良くなったのか、全く起きなくなった。ただでさえ起きないのに。
ふと、このクッションを寝室に持っていけば嫁はそこで寝るんじゃないか?
と思ったけど、なかなか言うこと聞かないペットみたいだ。
このクッション、バランスボールよりもひとまわり大きいくらいなのだけど、それを上から抱くようにして嫁は寝る。布団をかけてみたら近未来的な感じがした。だらしないのにオシャレだった。これが未来か!!
昨日も嫁が近未来的に寝てしまったので、1人で引越し先を探していた。
いい加減人が呼べる部屋に住みたい。
しかし、今のアパート4万6000円で3LDKある。
一部屋一部屋は狭くて古いのだけど、この空間に慣れてしまって、2LDKで広くなっても使いこなせるか不安だ。
次の引越しがおそらく最後のアパート暮らし賃貸生活になると思う。
群馬で贅沢しようと良い物件探し中。
しかし、東京と比べると不安になるくらい安い。
5万も出せば家族で住める。
10万出せば群馬セレブ!
東京には戻れそうにない。
結婚式ダイジェスト5(披露宴後半)
12:15 お色直し入場
皆どんなドレスで来るんだろうと予想していたのか、「やっぱりー」とか「意外ー」という声が聞こえた。でも共通して最後に「素敵」といっていた。
嫁はどんな顔をしているだろうと見たら、ドレスと慣れないヒールで歩くのに必死だった。
12:20 テーブルラウンド
時間がなかったからバタバタだったけど、皆と会うと話したくなる。
嫁の友人とはやっぱりどんな顔をすればいいのかわからない。場違い感が顔に出てしまった気がする。
12:30 余興
嫁の職場の方が嫁の働いている写真のスライドショーを作ってくれた。嫁はやはりワンパクだ。変な衣装か変なポーズ、まともな写真がほとんどなかった。
僕はというと、友人とサークルの打ち上げなどで活動していた「はまみわ」というユニットで寸劇(笑)をした。
みわさんが台本を書いてくれた。君の名は。とのび太君の結婚前夜と、僕が昔でた舞台を混ぜた作品だった。「来来来世」というタイトル。
僕が嫁の身体になってしまうという話。
みわさんの台本は凄い。君の名は。を見ていない人を完全に置いていく徹底ぶりなのに誰も傷つけない。思い出も拾っていく。
前日まで「やらないほうがいいんじゃないか」と2人で話していたけどやって良かった。
芝居で嫁になるので、嫁の仕草とか、口調とか改めて見てみたけど、嫁は身体の芯がしっかりしている。話しながら揺れない。口調は母音が薄い。「そうなの!」という所が「そーなのー」みたいになる。(伝わる?)
あと、いつも必死に話す。必死すぎて途中で自分が何を話しているのかわからなくなる時がある。
12:50 サプライズ
あげていなかった婚約指輪をあげた。
「婚約指輪は10年後にちょうだい」と言われていたけど、結婚指輪を買いに行った時に婚約指輪をみた嫁のキラキラした顔を見たら「あげたらどんな顔をするのだろうか」という欲が止まらなくて10年待てなかった。
とても喜んでくれた。嬉しさというよりも驚きだったのだろうけど泣いていた。嫁を泣かせたのは初めてだった。
ちなみに恥ずかしい事を言おうと思ったけど、嫁に恥ずかしい思いをさせそうだったから辞めた。ここで供養する。
↓
僕は、ずっとあなたへの好きという気持ちの置き場所を探してウロウロしていて、そわそわしていました。
このそわそわは恋なんだろうなーと割り切っていましたが、
それが結婚を決めた時に、気持ちの置き場を見つけられて、あぁ、やっと恋が終わったと、ホッとしました。
その気持ちの置き場所は、家族でした。
僕はあなたと家族になりたいとずっと思ってそわそわしていたみたいです。
結婚してくれてありがとう。
今までの事を振り返っても、先の事を想像してみても楽しい事ばかりです。
これからも宜しくお願い致します。
、
嫁も泣かせてサプライズ成功!と思ったら嫁がサプライズで僕に手紙を書いてくれたらしく、朗読してくれた。
生活をこんなにも大切にしてくれているんだと嬉しかった。暖かい人だ。
12:55 新婦のお手紙朗読
嫁は家族の話をよくする。その思いが詰まっていて改めて感動して泣いてしまった。
正直、この時僕は暇だと思っていたから料理食べようと思っていたけど嫁のマイクを持つという役割があった。でも暇でも食べれなかったと思う。
13:00 親に記念品贈呈
普段泣かない父親がボロボロ泣いていた。
それ見たらこっちもボロボロ泣いてしまい、わけがわからないうちに記念品を渡した。
体重米という、産まれた時の体重と同じ重さのお米。本当は炊いたお米を渡したかったけど、怒られそうだったからやめた。
13:05 両家代表謝辞
父親的にはうまくできなかったみたいで、凄く落ち込んでいた。
13:10 新郎挨拶
やることは覚えていたけど、内容を覚えきれずにいて、半ばやけくその「なんとかなる」モードでいた。
なんとかなった。でも覚えてない。どこかの文章がテレコになったのは覚えている。
13:15 退場→エンドロール上映
エンドロールは嫁の手作りムービー。
これを撮るのに朝4時に家出て海に行った。
本当に色々やったなー、結婚式。何してんだか。とも思うけど。楽しかった。
13:20 迎賓
結婚式が始まるまでは「来る人、全員敵」くらいの気持ちでいたのだけど実際始まったら皆暖かくて、結婚式やって良かったと思った。
というか、自分から呼んでおいて「全員敵」と思う僕も僕なんだけど。
結婚式は芝居の本番と似ていました。
本当に楽しかったな。2度とやりたくないし、きっとできないけど。あんなに身の丈にあってない幸せ状態はもうないだろうな。
結婚式ダイジェスト4(披露宴中盤)
時間は適当です。
11:20 歓談タイム
ひっきりなしに写真を撮りに皆が来てくれる。嫁の友人に対してはどんな顔をしていいのか全くわからない。かやの外というわけではないけど、呼ばれても無いのに来てしまった人みたいな気になっていた。
「写真撮るのに俺、邪魔かな?」とつい嫁に言ってしまった。冗談だと思われた。
冗談だと思われて良かった。
11:30 ケーキ入刀
結婚式といえばケーキ入刀、「初めての共同作業」と言われるけど、実際はケーキの端にちょっと切り込みを入れるだけだった。書き初めみたいだな。と思った。
11:35 ファーストバイト
かっこよく言っているけど、ケーキの食べさせ合い。
「私は美味しいごはんを作るから、お前は一生食べ物には困らせるなよ。」とかそんな意味があるらしい。
ケーキをスプーンで食べさせ合うのだけど、スプーンの大きさを大きくするかしないかで打ち合わせでかなり揉めた。(僕は大きなスプーンに抵抗があった)
結局、大きなスプーンを使うことにした。ただし、嫁に台詞を言わせた。
新郎から新婦へ普通のスプーンでケーキを食べさせる。
新郎「このケーキのように甘い生活を送ろうね。」
新婦から新郎へ大きなスプーンでケーキを食べさせる。
新婦「私との生活は甘いだけじゃないからな。」
なにしてんだか。
ちなみに嫁が僕に大きなスプーンで食べさせているときにテンションが上がったのか、ケーキを顔に押し付けて来た。ある意味美味しかった。
衣装のジャケットがベタベタになった。
11:45 中座
お色直しの為にお世話になった方と一旦退場。
お互い祖父母と退場。
祖父母と手を繋いだ。「この年になって恥ずかしい」と僕よりも祖父母が感じていた気がする。祖父母がやたら陽気になったのがなんだか嬉しかった。
11:50 お色直し
嫁の可愛い第二形態へ
僕はジャケットの中のベストを変えるだけだったから暇だと思ったけど、嫁がめちゃめちゃにつけてくれたケーキがシミになってしまった。
ラストまでにシミを落とすからジャケットを貸してくれとスタッフに言われる。
衣装合わせのときにベストだけの自分をみて「田舎のうさんくさいマジシャンみたいだ」と思って上着も羽織ることにしたから嫌だなぁと思ったけど、
周りから「ベストだけのが爽やかで素敵!かっこいい!」と言われていい気になって、ジャケットを預けた。
嫁はピンクと赤の中間みたいな色のドレス。大人っぽくなって綺麗だった。
結婚式に憧れる気持ちを改めて再確認した。
その憧れる結婚式を自分としてくれるんだから幸せ者だなと思う。
12:10 会場で生い立ちムービーが流れる。
裏からは音楽だけ聞こえる。笑いを狙ったつもりは全くない写真のチョイスだったのに、なぜか会場から笑い声が聞こえる。なぜだ。どれだ。
次で書き終わりそう!!!!!
結婚式ダイジェスト3(披露宴前半)
10:35 迎賓。嫁もいないし僕も元気だしスタッフもバタバタしているし暇。
10:40 嫁が来る。オープニングムービーが始まる。僕らは裏で待機なので観れない。
オープニングムービーは僕の落書き。でもそれだけだとただの悪ふざけになるから素敵なイラストを描いてくれる友人の協力を得てとても素敵なムービーになったと思う。
ただ、素敵なイラストを描いてくれた分、僕が安心して大事な所でふざけるという悪い所を出しまくってしまって今思うと恥ずかしい事をしたなと思う。
皆どんな顔をして観ていたのだろうか。
10:45 新郎新婦入場。
入場曲は、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団「オー・シャンゼリゼ」
嫁いわく、ドーーーーーン!!ジャーーーーン!!!ファーーーーン!!!みたいな壮大な曲が多く使われるらしいのだけど、個人的には「満を持して登場」というのは嫌で「ごめん、待った~?」みたいな軽くて小躍りするような曲にしたかったからこの曲にした。
ただ本来ならば欧陽菲菲のオー・シャンゼリゼが良かったのだけど、嫁に「昭和歌謡感が強すぎて絶対嫌!!」と猛反対された。かなり食い下がったけど(多分結婚式で唯一の僕の抵抗)頑なに駄目だった。結構根に持っている。
でも爽やかでサビの「オ~シャンゼリゼ~」のところで踊りかけた。スキップくらいすれば良かった。
10:50 新郎のウェルカムスピーチ。この時まで完全に忘れていた。
けど練習って凄い。多分そのまんま言えた。余裕を見せるために会場を広く見渡して話してみたけど焦点はどこにも合っていなかった。頭も真っ白だった。
終わった実感が無くて、誰か代わりにやってくれたのか?と思った。
10:55 来賓挨拶。
僕の挨拶をして下さった上司はほとんど面識が無い。話題を出すのに苦労させてしまうかと思っていたけどさすがの安心スピーチ。
嫁の上司は多分全部アドリブ。慣れている。話すと止まらない方なのだろう。話のリズムがとても気持ちいい。
11:05 乾杯。
僕の会社の工場長が乾杯のご発声をして下さった。普段バシバシ指示を出したりしている工場長。めっちゃ緊張していた。「残業多いけど許してね」と言っていた。
11:10 新郎新婦のプロフィール紹介。
ピタゴラスイッチのテーマを流したら会場がざわついた。
11:15 友人スピーチ
色々書いたけどとてつもなく恥ずかしくなったから消した。
バレないようにいつかこっそり書こうかな。。。
全然書き終わる気がしない………。
結婚式ダイジェスト2(挙式)
10:00 挙式スタート
まず新郎が1人で登場。
リハーサルで真面目な顔をして登場したら「笑顔で」と言われたけど、ヘラヘラするのも緊張を笑顔で誤魔化しているみたいでどうなのだろうかと思って多分中途半端な顔をしていたと思う。
10:02 新婦と新婦の父が登場。
リハーサルの時と同様に、父親の気持ちになってしまい感極まってしまう。
父親と目が合った瞬間に「感情移入している場合ではない。何故なら他人事ではないからだ!」と思い直す。
父親から嫁を受け取る。
演出的には今まで育ててきた父親から娘が離れて何処の馬の骨かわからない男の元へ行くということなのだろうけど、
僕としてはこれからあなたの家族の一員になるからこっちがそちらに行くべきなのだろうかと思っていた。これから家族が増えます。よろしくお願いします。
10:05〜10:20 もう順番忘れたから好き勝手書く。
ベールアップ、嫁が「ラッシャイ!」とか言ってきたらどうしようと思っていたけど大丈夫だった。
肩を抱き上げてそのまま誓いのチッス。「誰得〜」と思ったけど、こんな見せつけておいて幸せにしないなんてないわ〜。って事なんだろうなと思う。
友人の御令嬢(3歳)が結婚指輪を運んでくれた。
「ありがとう」と手を振ったら、去り際、後ろ姿で無言で手を振ってくれた。「幸せになれよ」と言われた気がした。
指輪は僕の指がむくんでなかなか入らず苦戦していた。嫁が頑張って押し込んだ。笑いが起きた。
誓いの言葉。誓いの言葉は人前式なので自分らで考えて自分らで宣言する。
僕は「嫁のワンパクな行動を見守る」
嫁は「旦那のユーモアセンスをたまには受け入れる」
みたいな事を言った。
家族にバラをプレゼント。
父親と対面して改めてお礼を言うとどうしても涙が止まらなくなる。父親には感謝しかない。父親は幸せだったのだろうか。幸せなのだろうか。と思うと止まらなくなる。
10:20 退場
10:25 外でフラワーシャワーと手作りのリボンシャワーを浴びる。結構顔面に投げつけられた。
お子様がいたから頭にかけて貰おうとかがんだら地面に叩きつけられた。
10:30 ブーケトスの代わりにカラーボールトス。3つ投げて受け取った人にプレゼント。
取ったのはお子様2人と嫁の祖母。みんなで写真を撮る。最年少と最年長が並んで何故か緊張した。
10:35 外で全員で写真。
撮る瞬間、ハートを作って「ハッピー」と言わされた。言うと確かに笑顔になる。きっと照れもある。後ろからおじさん達が「恥ずかしいから早く撮ってくれ」と言う。どんな顔をしていたのか早く見たい。
10:40 嫁の可愛いを再構築。
参列者は披露宴会場へ。孤独になる。吐き気も無くなったからやる事なくてウロウロしていた。
オープニングスピーチがあるのをこの時完全に忘れてしまっていた。
結婚式ダイジェスト1(挙式準備)
6:00 起床、吐きそう。緊張だと思う。でも認めたくないから昨日飲みすぎたからという事にした。
7:20 会場に着く。吐き気が止まらない。10時間くらい寝たい。
7:30 着替えが始まる。スタッフ2人がかりで嫁の可愛いが作られて行く。僕はほぼ暇だと思っていたけど吐き気と戦うのに忙しかった。
8:30 やっと僕の着替えが始まる。衣装のスボンからチェックのパンツが透けてしまうのをスタッフが発見する。面白いのでいいかなと思ったけど嫁が許さなかった。妹に電話してコンビニで無地のパンツを買って来て貰う。
9:00 嫁の可愛いが完成。
9:10 挙式のリハーサルが始まる。
式の内容は神に誓うのではなく、参列者(人)に誓う「人前式」というもの。
嫁が「キリスト教は身近でないし面識もないから、そんなに知らない人には誓えない」ということで人前式になった。キリストは近所のおじさんか。
リハーサルは嫁の父親から新郎に娘に引き渡す下りで父親に感情移入してしまい泣く。
嫁は感動して誓いの言葉が言えなかった。のを横で見ていてまた泣いてしまった。
9:30 親族集合写真。カメラマンに肩に力が入っていると5回くらい指摘される。
芝居でも何度も指摘されていることだ。
でも後半はただのいじりだろう!!と思った。
9:50 狭い個室に閉じ込められて待機。次はなんの練習なんだろうと思ったらもう挙式が始まるらしい。
ドキドキはしてなくて、無に近いこの感情は何だろう?とずっと思っていたけど、どうやらバタバタした状況に身体も感情もついていけないんだろうな。
吐き気はもう無くなっていた。
最後まで残しておきましょう。
結婚式が終わりました。
あっという間でした。
終わったらゆっくり感想書こうと思ったけど、あっという間に終わって放心状態です。
思っていたよりも遥かに楽しかったです。
結婚式は準備の段階で大変で2度としたくないと思っていたけど、こんな壮大な幸せ宣言、2度とは出来ないなと思いました。
「また来てね!」とは言えない結婚式、結婚式凄いわー。結婚式に踊らされ続けた数ヶ月間、
終わって、解放!!なのか、束縛!!なのか、わからないけど、のびのびと生きていこうと思います。
やって良かった。