生活の抜け殻

引っ越しをしてからゴミの仕分けがめんどくさくなった。前住んでいた所は、何でもかんでも燃やしてしまえ！！げへへへ！！という感じだったのに、今の所は燃えるゴミとプラスチックゴミと燃えないゴミは分けて下さいね。となった。ゴミ処理場の火力の問題なのか分からないけど、これはこれで慣れない。しかも汚れているプラスチックゴミは燃えるゴミで良いという、ソムリエ力も求められている。めんどくさい。ゴミを捨てるたびに嫁とこれは燃えるかプラスチックゴミか議論が起こる。考え方を変えれば、これはこれで上品なんだ。と思う事にした。エレガントな所に住んでいるんだ僕は。

そして初のゴミ捨て、当日の朝にゴミを捨てる。僕は朝6時半に家を出るのでこの時間にゴミを捨てる人は中々いない。燃えるゴミ捨て場は新しいゴミボックスが設置されていてとても綺麗。蓋を上に上げて開ける。でっかい宝箱みたいでドキドキした。

何が入っているんだろうとわくわくして開けたらゴミが沢山入っていて、ちくしょう！！と思った。魔王の悪戯か！許さない！そして皆夜捨てているだろうこれ！と思いながら、次は違う場所のプラスチックゴミ捨て場に行った。プラゴミは箱では無く、ネットの中にいれる方式だった。そこにはゴミが一切なかった。今日ゴミの日？と不安になるくらいなかった。なるほど、プラスチックゴミは上品だ。

ゴミを置き去りにして会社に向かった。初めてのゴミ出し、ちゃんと持っていってくれるかな。他のゴミと溶け込めるかな。と不安になり、いても経ってもいられなくなった。ゴミ捨て場において、燃えるゴミは割と後輩で、プラスチックゴミは先輩になるのかな。

丁寧に分別したゴミ、その分愛着が湧くもんなんだな。ゴミは生活の抜け殻。