おかわりもらった

元気な証拠を残します。

自分の番号を隠して生きる

知らぬ間に子供がハイハイをマスターしていた。いつもはおぼつかない動きで稼働範囲も狭く遅かったのに、居間に寝かせて少しだけキッチンにいたら知らぬ間に子供が足下に来ていたり、洗面所で歯を磨いていたら気がついたら足下にいたり。最初はハイハイをマスターしたのをすぐには受け入れられず、瞬間移動が出来るのかこの子は!とびっくりしたけど、親バカってこういう事だろうなと思った。

 

引っ越しは、嫁が電気とかガスとか水道とか粗大ゴミとか手続きをしてくれたり、荷物をちまちま運んでくれているから段々と新居に住めるようになってきた。その反面、今のアパートが段々と住めなくなって来た。退去の連絡もしたからタイムリミットも決まった。でも不便さは感じないし、焦りもない。生活ってなかなかにしぶとい。試しに振り払ってみたいものだけど、無意識にどうかしちゃうものなのね。生きる活動しっぱなし。

それにしても個人情報を犠牲にして生活が整っていくのは引っ越しする毎に緊張する。

今回はやらたとマイナンバーを見せないでくれと頼まれた。18禁か?と思うくらい。そんなに隠されると興奮しちゃう人出てきてしまうのではないかと心配になるくらい。そんなもの個人に持たすなよ。ゾロ目とか語呂合わせが良いと嬉しくて言っちゃうぞ。

「私たち、隠し事は無しだよ」というカップルはマイナンバーを言い合う時代が来てしまうのだろうか。裏の世界でマイナンバー占いが出来て、良いナンバーを闇取引とかされる日が来るのだろうか。寿命を半分にすれば他人のマイナンバーが肉眼で見えるようになるのだろうか。

 

ハイハイを楽しそうにしている子供を見ながら、この子にも個人情報がもうあるんだよな。と思った。「何歳?」と聞かれて「さんさい!」とか答える要領でマイナンバーを覚えさせて「何歳?」と聞かれたらマイナンバーを言うの面白そうだな。と思ったけど絶対駄目だよね。ドン引きされそうだし本当に怒られそうだな。理性があって良かった。