せめて脂肪に愛着が湧けたら
【ジムを退会】
約一年前に嫁と一緒に入会したジムを退会しました。
結局僕は5回、嫁は2回程度しか行きませんでした。
二人いれば続けられるだろうと思っていたのですが、「仕事疲れた」「気分が乗らない」「冬は寒くて無理」と、どちらかが行く気を無くした瞬間に二人とも行かなくなるのでただの足の引っ張り合いになりました。完全にお金の無駄でした。見切りをかなり前につけてはいたのですが、退会するのが何か惜しくてズルズルと一年間入会したままでした。多分背伸びだったんでしょうね。お金を払って背伸びを続けていたんですね。
個人的にはとても落ち込んでいます。でも「ジムに入会する」という体験ができたのは嬉しかったです。僕がジムに通えなかった一番の理由は多分「頑張れなかった」んだと思います。頑張っている姿が恥ずかしいという30手前で思春期丸出しの理由でジムの自動ドアを開くことすら重かったのです。
てかジムの扉「自動ドア」「自動ドア」「会員カード認証のゲート」と3枚もあるの重すぎませんか、あそこから試されている気がして無理でした。頑張った先には理想の身体があってそれを手にしたら違ったんだろうな。あのゲートをくぐるのが楽しくて誇らしくてキラキラしているんだろうな。とは思いますが、もうジムはやらないでしょうね。身の丈に合った生活に戻ります。
【深夜にランニング】
ジムを退会する3ヵ月前くらいからランニングを始めました。しかし、田舎の車社会なので外に人が歩いているだけでも珍しくて怖いので、何となく負い目を感じてしまい車通りの少ない深夜23時過ぎからしか走りません。
いつもと違った静かな景色に興奮して大体変な道に行って迷子になります。「地球は丸いから大丈夫」と我ながらアホな理論が興味を正当化してしまい、何度も迷子になります。でもそのおかげで「あ、ここの道、ここに繋がっているんだ」と声を出して感動してしまうことが多々あります。普段は車でスーーーと過ぎている道がギュッと脳内に収まる感じ。とても楽しい。そういえば昔からゲームではダンジョンのマップを全て埋めないとクリアした気がしなくてモヤモヤしてしまっていた気がします。
【地球は丸いから大丈夫】
「地球は丸いから大丈夫」は道を間違えて焦った時に良く唱えます。
知らない道って恐怖なんです。最悪もう家には帰れないんじゃないかと思うくらいで。特に車だと簡単には止まれないのでグングン間違った方向に進んでしまう感じが、ちょっと悪に手を染めて後戻りが出来なくなった感じ。闇金ウシジマくんを読んだ時の感覚に似ています。
そんな時に「地球は丸いから大丈夫」と唱えると言葉の中身よりも「地球」という言葉が大げさというか間抜けな感じがして力が抜けます。どこに行くつもりなんだ、僕は家に帰りたいだけなのに(笑)。みたいな。
【せめて脂肪に愛着が湧けたら】
いくら運動しても食べるのが楽しくて全然脂肪が落ちません。周りからも「太ったね」と半年くらいかけて言われます。いい加減見慣れろ!!!!!
せめて脂肪とコミュニケーションが取れるとか何か愛着を湧くことが出来たらな。
「痩せたら?」と言われたら「脂肪の気持ち考えたことある?」とか「脂肪が可哀そうでしょ!!」とか「誰がなんと言おうが、僕は脂肪を見捨てたりはしない!!」とか言えるのに。というか中々落ちてくれない脂肪、脂肪の方は僕に愛着があるんじゃないかと思えて来る。いや、君とは違う場所で出会いたかったな……。