おかわりもらった

元気な証拠を残します。

久しぶりに実家に帰った話

お子様を連れて実家に帰った。出産してから初めて帰る。何度か実家から来てくれてはいたのだけど祖父に会わせていなかったので帰ることにした。と言っても嫁が「あなたの実家に行かないとね!」と言ってくれたからなんだけど。旦那の実家に前向きに行ってくれるのはありがたいな。

 

帰って父親に会ったら、父親がヌッと両手を差し出した。「子供を抱っこさせてくれ。」という事だとすぐにわかった。(あれ?こんなキャラだっけ?)と思いながら父親の腕に子供を預けた。父親の反応を見ていると、僕にもこうだったのかな。なんて思う。僕には記憶に無い思い出が予想で形成されていく。父親は子供を抱いて新鮮な感覚なのだろうか、懐かしい感覚なのだろうか。ほぼ懐かしさなのだろうな。それからしばらく思い出話が止まらなかったし。

 

その後、祖父母に会った。もう沢山ひ孫も見ているし、そんなに感動しないんじゃ。と薄っすら思っていたけどそんなこともなくメロメロだった。隙があれば抱っこしたがる。抱っこ癖が大人全員についた。

昼ごはんを皆で食べた。父親が祖父とこんなに喋っているのを見るのが新鮮な気がした。頼んだ出前のご飯が硬いとかそんなんだけど。そんな薄い話をずっと伸ばしていた。でもこの会話は僕にはとても大切な事のような気がして同調しながらも「でも美味しいよね」と言って会話を切らないようにしながら聞いていた。それにしても僕が心を開くと口が悪くなるのはこの人達に似たんだなと思った。心の閉鎖は冷たい印象があるけど、相手を傷つけないように言葉をせき止めてくれる役割もあるのかなと思った。

 

その後、地元の友達の家に行った。「同棲を始める!」とわざわざ東京から群馬まで言いに来てくれた事があったのだけどそれからどうなったのか気になっていた。ちゃんと彼女もいて(人間だった!)本当に同棲していて、なんなら順調で逆にソワソワしてしまった。彼女さんは明るくてハキハキしていて初対面なのに曇りを感じさせない方だった。その友達は一緒に芝居をしていて彼女が出来てから台本が書けなくなったのだけど、書けなくなる訳だと妙に納得してしまった。

その友達は本が好きで、一人暮らしした時も本で部屋が溢れていたのだけど、実家に置いているらしく、かなりスッキリしていた。それでも本は増え続けているみたいだけど、イラストの本とか絵本とか漫画とかが多くなっていた。「もう、本を読むって感じになれなくない?」と言われて、あぁ、確かに僕もそうだなと思った。

 

帰り道に嫁と思い出話をした。皆あんまり変わってないね。って結論になって。楽しそうだね。って結論になって。車でスヤスヤ寝ている子供を見て「ありがとね」と言った。