おかわりもらった

元気な証拠を残します。

結婚記念日と肉の話

結婚記念日だった。3年目。

相変わらず元気そうなので良いかな。なんか当たり前の様にいる感覚がたまに自覚的になるのだけど急に来るし今さら好きとかいう感情を認めるのは恥ずかしいから軽くパニックになる。

 

ちょっと広い草原みたいな所に行くと解き放たれたように走り出す感じが嫁の好きな所の一つなんだけど今思えば人間味というよりも野生……嫁としての愛情なのかわからなくなってきた。そもそも愛情なんて偉そうで申し訳ないし感謝しないといけないね。

 

結婚記念日の前日は僕が友人の結婚式のくじ引きで当てた松坂牛を食べた。期限切れてしまっていたんだけど冷凍保存だし大丈夫でしょ むしろ熟成されていいんじゃない?とか自分らを騙しながら食べた。

高級肉の正しい食べた方みたいなの全然わからないからすき焼きにした。すき焼きなら間違いなく美味いという逃げを選んでしまったのは貧しさかも知れない。一般的にいまいちな料理にしてそれでも美味しい!松坂牛って凄い!となったほうがエレガントな食べ方というか松坂牛の凄さを堪能できたのかも知れない。でもそんな度胸は松坂牛の前では無。完全に松坂牛にひれ伏していた。

すき焼きの美味しさに松坂牛が勝てるのか不安だったけどそんなことはなかった。あんなにあった肉がもう無い!となった。食べたら溶けた。記憶を残す前に無くなった。

 

脂が美しかった。美味しい肉は脂なのかな。今ガム噛んだら一瞬で無くなるだろうなと思って台無しな気持ちになった。