おかわりもらった

元気な証拠を残します。

人見知り検定、早速の合格者

父親が「お子様に羽子板を買ってあげたい。」と言ってくれて、嫁が「だったら一緒に買いに行こうよ。」と言ってくれたので実家に帰った。

3ヶ月前くらいに帰った時は祖父祖母がお子様を抱いてもニコニコしていたのに、この日はわんわん泣き出した。薄々は感じていたけど、お子様の人見知りが始まったと確信した。(父親は何度か家に来てくれていて慣れているのかあまり泣かなかったけど)

人見知りしない子だったらいいなと勝手な期待はしていたけど、僕も嫁も極度の人見知りだから仕方ないかなとは思うし、成長だよねこれも。と思うけど少し寂しそうな祖父祖母の顔を見たら申し訳ない気持ちになった。

子供が色々知っていくのは嬉しい反面、まだ知らなくて良いこと沢山あるよ。とも思う。知らなければ無邪気にニコニコ出来る事も沢山ある。でも知らないと生きていけない。知ったうえで無邪気に笑える生き方を僕はまだ見つけられていない。もう少し待ってくれ。とも思うけど、無邪気に探索して吸収して泣いたり笑ったりしているお子様と、お子様の破天荒をニコニコ受け止めて大切そうに見つめている嫁を見ていると、一緒に見つけられそうな気もしている。

 

家を出る前に、試しに実家の室内で飼っている犬にお子様を会わせてみた。いつも激しく飛びついてくる犬も警戒しながらそろりそろり近づいて来た。それを見たお子様が「ウワウワウワウワ!!」と見たことも聞いたこともないリアクションで両手を仰ぎ始めた。空を飛んで逃げるつもりなのか!?今までの成長の早さを見るとひょっとしたら…?とは思ってしばらくそのままにしておきたかったけど、怖がっていて可哀想だったから部屋から出た。出た瞬間に泣き止んで、すまし顔をしていた。分かりやすい。

 

羽子板は沢山種類があって選びきれなかった。結局父親と祖母が決めた鶴の着物を着た女性のものにした。近くに雛人形もあって眺めた。今の時代はそんなにバーーーン!という派手な人形でなくて、省スペースで質良く華やかにというものが主らしい。それでも値段を見て頭がクラクラした。でも人形はどれも見守ってくれているような表情で素敵だった。

帰り道、雛人形や羽子板にまつわる嫁の昔話を聞いて帰った。どちらも親から子供への願いが込められたものなのだけど、そんなの人形だけだと分からないよね。当時は怖い人形がいる!くらいだったな。今になってありがたいなとは思うけど。

 

家に帰って羽子板を出してみたけど、華やかな羽子板がフラットな部屋に馴染まなくて違和感があった。それでも羽子板は受け入れたように、仕事をこなそうと見守った表情でそこにいた。そんな健気な羽子板を見ていたらいたたまれなくなり、ちゃんとした台に乗せてあげないと何だか申し訳ないね。と嫁と話した。

子供はさっそく先輩ズラをしながら羽子板のケースをバンバン叩いて後輩いびりをしていた。

本当にちゃんと台に乗せてあげないと。