おかわりもらった

元気な証拠を残します。

お子様と和解した日

お子様が嫁がいないと泣くようになった。寝かしつけようとお子様と2人で寝室に行ったらわんわん泣いて嫁を探してハイハイをしだす。さっきまであんなに笑ってくれていたのに。

ショックを受けつつも、仕方のない事だろうと思いつつ……だったのだけど週末は嫁がHYのライブに出かける為、お子様と2人でお留守番をしなければならない。とても不安。一度泣いたら止まらない。子供のエネルギーは果てしない。泣き疲れる事はほとんどない。欲求が満たされるまでわんわん泣く。可哀想。大丈夫だろうか。嫁の等身大パネルを作るかとかそんなしょうもない事しか思いつかないまま当日を迎え、「永遠と遊び続けて嫁がいない事を気付かれないようにする。」作戦に決めた。

嫁が出かけて子供と2人、とにかく遊んだ。まだお喋りも出来ないから一方的に色んな芸人のギャグをやったり変な動きをしていたけど次第に飽きていく。うっすらと嫁を探し始めようとするお子様、気を引こうと必死で踊る僕。こういう求愛をする虫いそう。

中でも飽きずに笑ってくれたのがスクワットだった。動きとしてはシンプルだけど多分僕が苦しんでいるのが面白いらしい。将来が怖いよ。必死の人を笑うな!と思ったけど目的が笑わせる事だからわけわからなくなってきた。でも最終的には笑ってくれるのならいい。と思ってやった。足がパンパンになって倒れたらこの日1番のご機嫌になった。でもすぐにまた寂しそうな顔をしだした。倒れたまま苦しんだそぶりをしたら笑ってくれた。何だ、これで良かったのか。

 

夕方になり、お子様とお留守番での1番の難関、お風呂チャレンジをした。僕がお風呂で身体を洗っている間、目を離すのは怖いのでバウンサーに乗せて目の届く所に置いておくのだけど動けないからギャン泣きをする。それでもごめん!と思いながら待たせる。そして準備が整ったら一気に服を脱がせてお風呂に入れる。怒っているのかまだグズっている。

そこで色々試している中で「プルルルル!」と唇を震わせたらお子様が真似して笑った。何度も何度もやり合った。まだ会話が出来ないお子様と何度も通信をした。内容は無いけど、僕も「プルルルル!!」としか思ってないし「プルルルル!!」としか伝える気は無いけど、それでも何度もやって何度も笑い合った。

 

それからは、お子様と和解をして、ずっと構っていなくても大丈夫になった。少し離れると僕の方にハイハイして着いてくる。ミルクを飲んで少し遊んで抱っこをしていたら眠った。

 

嫁が帰って来て、無事を確認して更にお風呂も離乳食も寝かしつけも終わったのを知って安心していた。

次の日「プルルルル!!」と唇を震わせる癖を覚えさせてしまった事を知って呆れる事になるのを知らずに。