贅沢品だけど生活必需品

何となく、早く家を出ようと思って普段よりも15分前に家を出た。道は空いていたし、陽の光が眩しくなるポイントが違った。

帰り道に給油しようと思っていたガソリンのメーターが途中で残り1になった。前日に嫁に「ガソリンのメーターがいつも残り3(満タンで10ある)で給油しているのに財布を忘れたりとかで今2しかなくて不安」と言ったら嫁が笑いながら「この後しばらく乗ると点滅して、更にしばらく乗ると点滅が速くなるからまだ全然大丈夫！」と言ってはいたけど、8年車に乗ってガソリンメーターを1にしたのは初めてで、不安で仕方なくなり、このままだと1日仕事にならない！でも実際は大丈夫だろう！帰りに給油しよう！でも……と葛藤をしていたら、会社を通り過ぎてガソリンスタンドで給油をしている自分がいた。

たまたま今日15分早く出たおかげでいつも通りの時間に着いた。本当人生ってうまく出来ているよな。と思った。

車で1番嫌いなのはガソリンを入れる事だ。ガソリンスタンドに入る瞬間とてつもなく緊張する。車が自分でそこらへんの雑草を食べてそれが栄養にならないかなといつも思う。

大人になって毎日会社に行って働いてとか学生時代に想像つかなかった事は大体慣れたけど、車に乗ることは未だに慣れない。何でこんな物体に乗って移動しているんだろうと思う。車はファッションとも思えない、かと言ってペットとも思えない。給油しながら「たーんとお食べ」と言ってみたけど切なくなるだけだったし、車のポジションがふわふわしている。贅沢品だけど群馬で生きていくには生活必需品。試しに名前でもつけてみようかな。