おかわりもらった

元気な証拠を残します。

すくすくむちむち育つ

「子供が産まれたら人生の主役は子供になる。」とよく言うけど僕は人生の主役は自分だ!!!と強く思わないからこの言葉は脇の下辺りに見えないオシャレばりに付けていた程度だったのだけど、子供が退院してからびっくりするくらい子供のリズムで生活することになって生活がガラッと変わった。何というか賑やかになった。

3時間おきにきっちりお腹が空く子供、首も座ってなくて言葉も発せない、耳もそこまで聞こえないし目も見えないから誰に何を伝えればいいか分からない。もしかしたらお腹が空いているとかオムツが汚れたとかも分からないのかもしれない。何も知らない生き物。きっと放っておくと消えてしまうだろう生き物。生きて欲しいと強く思う。元気だと嬉しい。急に泣いたり急に泣きやんだりするのが可愛い。やっと寝たからその隙に色々と自分の事をやればいいのに寝顔をずっと見てしまう。泣いていない時は幸せなのだろうか。

 

父親に「子供の為に出来ることは出来るだけしてあげてね」と言われてお宮参りとか産まれてからやりたければやればのリストが長文で送られてきて不覚にも泣きそうになった。父親は自分が片親なのを責めるのを結婚式くらいから頻繁に言うようになった。それでも自慢の父親ではある事には変わりない。ただ恥ずかしくてそんな事は伝えられない。今回もわりとチャンスはあったけど言えなかった。

 

約3年ぶりに母親に会った。法事ぶり。最後に会った時には嫁を紹介して結婚報告をした気がする。子供が産まれて次の日に病院に来てくれた。約10年前に母親を家から追い出したトドメを刺したのは僕だから母親と会うのは正直いつも緊張する。母親は明るかった。子供を抱く時の手際も安心感も抜群だった。身体が覚えていたのか来る前に調べて復習して来たのか分からないけど、子供を抱いて喜んでいる母親を見て感動と罪悪感でいっぱいだった。でも母親には決して謝れないなと思った。今更謝っても仕方ないし多分ぶり返したくないだろうし。帰りにご飯でも…と思ったけど頭の中で何度かシュミレーションをしたけど結局言えなかった。最寄駅まで車で送る事も出来なかった。元気で良かったと思うくらいしか出来なかった。

 

嫁が子供と里帰りをした。周りからは「羽伸ばせるね!」と言われたけど元々嫁には好きな事を沢山させて貰っていたからただただ寂しいだけだ。強いて言えば仕事が遅くなっても罪悪感を感じないくらい。嫁と子育てアプリを共有しているから何時にミルク飲んだとかおむつを替えたかとか寝たかとか随時見ることが出来る。どんどん更新されていく子供の状況がなんだか嬉しい。マメに記入している嫁の事を考えるのも何だか嬉しい。次会うのが楽しみだ。1人で寂しいけどそれなりに賑やかかも。