いつでも美味しくいただけます。

ガスを止める立会いと、冷蔵庫と洗濯機を運んで貰うために、前のアパートに行く。

もう何にもない家、やっぱり家具とか家電とか本とかCDとか食材とか、物は何かしら情報を発しているから無いと静かだ。

仕事が忙しくて何にも考えたくなかったからちょうど良い空間だった。畳の上でダラダラしていた。

いい加減掃除をしようと思ったけど洗剤がハンドソープしかなかった。排水溝とか、ハンドソープで大丈夫か？と思ったけど、プラスチックが人間の皮膚よりも弱いわけがないな。と思ってハンドソープで洗った。

あと、床にタイヤを置いておいたら跡がついてしまって色々頑張ったけど消えず、正直に謝る事にした。

あと、風呂の排水溝にスーパーボールが詰まっていて、ラムネのビー玉みたいに水の流れをちょくちょく止めていたのを発見した。針で刺してみたりしたけど駄目だった。これも正直に謝ろう。身に覚えはある。

ガスの立会いは直ぐに終わった。家の中にも入らなかった。立ち会う必要なあるのかな？と思ったけど、ガスはそれほど危険なのだろう。ご苦労様です。

夕方、クロネコヤマトが冷蔵庫と洗濯機を取りに来てくれた。

いかにもな先輩と後輩だった。ドラマの撮影なのかと思った。OLの彼女が出て来たら完璧だった。

クロネコヤマトが荷物を運んでいるところに佐川急便が荷物を届けに来た。

まるで浮気現場を見られたみたいで無駄に緊張した。

佐川急便が「このドロボウ猫！」とクロネコヤマトに言ったら座布団あげるな。と思っていたけど、そんなこと言わなかった。

夜は嫁と寿司屋に行った。

寿司屋にわくわくしながら向かっている途中で嫁が「私、便秘だからそんなに食べられないかも」と要らん情報を発して来た。

おかげで食べ終わった後に嫁の皿を見て、「便秘の割にはよく食べたな。」と思ってしまい、

便秘に始まり便秘に終わる寿司になってしまった。許さない。

帰りにコンビニで酒を買って家で呑んだら一口でお互い座椅子で寝てしまった。